「キーワード選定」やめました。ごちゃまぜブログに必要なのは…?

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こんにちは、かすかくです。

今日は、ずっと胸のどこかに引っかかっていた告白から始めます。

私——「キーワード選定」、いったんやめました。

「え、アドセンスでそれ言っちゃう?」
わかります。私も長いことそう思ってました。
検索ボリューム、競合、サジェスト、共起語。
エクセルとにらめっこして、穴場を探して、タイトルに数字を入れて……。

気づけば夜。
そして下書きはゼロ。

これ、私の中では「キーワード病」と名づけています。
症状は簡単。
書く前に疲れる。
書くほどに自分が薄くなる。
更新が止まる。

「勝てそうなワード」だけを追いかけたら、
書きたかったはずの記事が、どこかに置き去りになってたんです。

じゃあ、何を始めたのか。

“今の自分の温度”で書くことを最優先にしました。
最低限の検索確認はするけど、「面白かった」「やってみた」「失敗した」「助かった」——ここに肉を乗せる。

ごちゃまぜ系は特に、広さと鮮度が命。
旬の匂いと生活の汗が、数字よりも先に読者を連れてきてくれる時がある。
そう、検索上位じゃなくても「読まれる導線」って、実は一本じゃないんですよね。

たとえば夏。
息子の自由研究の材料を求めて朝からホームセンターに走った日がありました。
砂場コーナーにマテ貝のポンプ。
「へえ、これ使える?」「塩ってどれがいいんだ?」
帰りの車で音声メモ。

夜、そのまま記事にしたら——
同じことで迷ってる人がいて、SNS経由でぽつぽつ読まれた。
検索順位は即席の順位なんて見てない。
でも、数日かけてアクセスが残った。
理由は簡単。「今困ってる誰か」に向けて、体温で書いたから。

別の日。
娘の夏服の洗濯で“乾きやすい素材”をテスト。
タオルとガーゼ、部屋干しの干し方、風の通り道。
数字の良いワードなんて気にしなかったけど、
翌週から「同じ悩みでした」のコメントが続いた。
「あ、届いたな」と思った。

さらに別の日。
中古の電動自転車を見に行って、バッテリー劣化で撃沈。
痛い出費。
でも、この痛みは記事になる。
「やらかした話」は、だいたい誰かの未来を救う。

ここまで読んで、「わかる…」「でも不安…」ってなってるかもしれません。
安心してください。私も同じでした。

脳は安全第一で、新しいやり方にNOを出す。
だから、エクセルを閉じるのが怖い。
でも、怖さの正体は「間違えたくない」「外したくない」。
私たちの脳内の“守り隊”が、コルクボードにでっかい×印を貼ってただけ。

じゃあ、どうやって“守り隊”を安心させるか。
私は、やり方を「二層」に分けました。

一層目は、体験と感情の層。
今日見た、触った、笑った、困った。
ここを最優先で、まず書く。
構成はシンプルでいいんです。

見た。
やってみた。
わかった。
これからどうする。

たったこれだけで、一本の骨が立つ。
この骨があると、言葉が薄くならない。
読者は「同じ場所に立てた感じ」がすると、最後まで来てくれる。

二層目は、最低限の検索の層。
公開前か公開直後に、タイトルと見出しを“読者語”に整える。
専門語や造語ではなく、検索ボックスでカタコトのまま打たれそうな言い方に差し替える。
言葉を削るときは、まず形容詞から。
検索エンジンのために書くんじゃなくて、検索ボックスの向こうの人に届く言い方に寄せる。

私はここに時間をかけない。
タイマーを15分だけ回す。
やりすぎると、また「キーワード病」が疼くから。

ネタ出しは、生活の中に落ちてます。
難しく考えなくていい。
朝、ニュースアプリを親指で流す。
「へえ」を見つけたらスクショ。
買い物中に立ち止まった棚こそ、ネタ。
レジでもらったレシートは、答え合わせ。
お風呂場のカビ、玄関の砂、ベランダの洗濯ピンチ。
家族との会話の中で出た一言は、金の原石。
移動中は音声メモ。
そして夜、五行だけ書いて寝る。
翌朝、それをふくらませる。

ここまでが、私の“再起動手順”。
拍子抜けするくらい、簡単です。
でも、更新が止まっていた私の手を、また動かしました。

「肩の力が抜ける」ために、ひとつだけ約束を作りました。

下書きは、必ず五行で止める。

書けるときほど、あえて止める。
理由は単純。
明日も机に戻って来られるようにするため。
書き切る気持ちよさは中毒性があるけれど、そのあと二日寝込む。
それより、毎日五行。
五行を一年やれば、たぶん人生が変わる。
大げさじゃない。私は今、変わってる途中です。

ここで、昔の私に言っておきたいことを、今の私が言います。

「勝てるキーワード」だけで組んだ記事は、たしかに静かに伸びるかもしれない。
でも、あなたがいない。
ごちゃまぜ系は、あなたの生活のにおいがして、はじめて“誰かの続き”になる。
続きが読みたいから、人は戻ってくる。
検索も、SNSも、ブクマも、全部「続き」が連れてくる。

キーワードは道具です。
ハンマーを持ったら、世界は釘に見える。
でも、私たちが作りたいのは家で、住みたいのは暮らし。
だから今夜は、釘を数える手を少しだけ休ませて、
自分の暮らしから一本、柱を立ててみませんか。

最後に、今日の“行動のきっかけ”を置いておきます。
タイマーを十分だけ回してください。
スマホのボイスメモを開いて、今日いちばん「へえ」と思ったことを喋る。
終わったら、それを見出しにして、五行だけ書く。
公開してもいいし、下書きでもいい。
でも、明日の自分が続きを書けるように、最後の一行は途中で切る。
それで十分です。
それが、止まっていた歯車の最初の一歯になります。

今日もここまで読んでくれて、ありがとうございます。
もしあなたにも「キーワード病」の思い出があったら——
どこで詰まって、どこでほどけたのか。
一行でもいいので、教えてください。
私、そういう声を読むと、調子に乗ってまた書けるタイプです。

かすかく

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